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  • 2022.06.29
エイヴィエルジャパン株式会社

電動化、自動運転に向けたエンジニアリングに世界の技術と知見を総合的に提供

電動化、自動運転に向けたエンジニアリングに世界の技術と知見を総合的に提供

AVL Japan(エイヴィエルジャパン)は「人とくるまのテクノロジー展 2022 YOKOHAMA」に出展し、パワートレインから今後の自動車の開発までにかかわるエンジニアリングでの貢献についてオンラインセッションで解説する。

AVL Japanは、オーストリア・グラーツに本社があるAVLの日本法人である。AVLは1948年に設立され、独立系の自動車関連のエンジニアリング企業としては世界で最大手のポジションにある。自動車の開発そのものだけでなく、CO2やエネルギーの問題を包含して多角的な視点から自動車業界の課題解決に貢献することを目指す。AVL Japanは1995年に設立。「川崎市の本社、試験環境を備えるジャパンテックセンター(JTC)をはじめ、全国に9カ所の拠点を設け、350人以上のスタッフが働く。エンジニアリングサービス、実験・計測、シミュレーションの各側面で、国内の自動車産業をサポートしている」と同社の担当者は説明する。

もともとはパワートレインのエンジニアリングが主力だったが、近年は電動化や自動運転の推進により車両全体のエンジニアリングに提供範囲を拡張している。今回の人とくるまのテクノロジー展では、AVL Japanの取り組みを複数のオンラインセッションで紹介していく。

技術限界の彼方を見据えて
技術限界の彼方を見据えて

電動化や自動運転の課題に寄り添って解決に導く

新しい取り組みの中核の1つは電動化への対応だ。「電動化への流れは急で、BEV(バッテリーを動力源とする電気自動車)の市場が今後伸びていくとき、これまでに経験してこなかったような問題が発生する。例えば熱の影響が課題になるが、これまでの内燃機関のノウハウではカバーしきれない」(担当者)。そうした中で、短い開発期間や猛烈な競争に対応するには、システム視点でのソリューションが大切になる。「今回のセッションでは、実際の問題をイメージしてもらいながら、設備から一歩踏み出して、お客様の問題を掘り出す部分を解説していく」(担当者)という。

これまでAVL Japanでは、ICE(内燃エンジン)ベースのプロジェクトのエンジニアリングを担当することが多かった。しかし、今後、電気自動車やADAS(先進運転支援システム)、自動運転へと移行していく際には、AVLのグローバルのテクニカルセンターが持つ知見が役立つ。「AVLでは、カナダに燃料電池の研究センター、グラーツにはバッテリーの技術センターを設けるなど、今後の自動車産業の変化に対応できるように、世界のテクニカルセンターの技術を結んで最先端のサービスを提供する」(担当者)。

さらに担当者は、「自動車メーカーは当初、バッテリーをサプライヤーから購入するスタンスでBEVを製造し始めた。しかし、ここへきて自社生産体制を採る傾向が見えてきた。バッテリーを購入して使っているだけだと、熱対策や制御をギリギリまで追求することができず、他社と差異化が難しい。バッテリーの中身を知って、最大限のパフォーマンスを引き出す開発をするために、AVLの知見を活用してほしい」と変化への対応を語る。

自動運転やADASの領域でも、AVLの知見が役立つ。ADASの試験は、すべてを実機の自動車で行うことが難しいが、バーチャルな世界で挙動を確認するシミュレーションの技術を用いれば、膨大な距離の試験をシミュレーションで実施可能だ。「パワートレインの試験では、実装の前に台上試験をする。ADASや自動運転の試験でも、台上試験は必要で、模擬的に天候などの環境を再現しながらバーチャルな環境でテストをする環境を提供する」(担当者)。シミュレーションの手法を活用することで、多くの検証を済ませてから実機の試験をすることで開発ステップを効率化できるようになる。

総合的に課題解決につなげる車両エンジニアリングのノウハウ

自動車メーカーにとって、AVLは課題解決の様々な方法を包括的に提案するパートナーでもある。「DX(デジタルトランスフォーメーション)への支援を掲げる企業は多くあるが、自動車業界でデジタル化するための課題や解決策を理解できている企業は少ないと感じている。AVLでは長年の自動車メーカーとのお付き合いからプロセスや課題を知り尽くしているため、こちらから必要なソリューションを提案できる」と担当者は説明する。

さらに、「AVLのツールを単に提案するだけでなく、顧客が持っている試験設備などのツールを最大限活用できる基盤としてIODP(Integrated and Open Development Platform)を備えていることも特徴だ。既存の試験設備とシミュレーションモデルをつないでテストが可能で、試験設備はAVLの製品に限らない」(担当者)。AVL Japanはそれぞれをつなぐツールを用意し、さらに評価をコンサルティングすることで、総合的な課題解決につなげる。

「デジタル化の最大の効果は、実機などのモノで評価していたところが、バーチャルで実施できるところにある。AVLはそのつなぐ部分を提供することで、最大の効果を得られるように支援していく」(担当者)。

日本の顧客の近くにあり続けたい

人とくるまのテクノロジー展では、こうしたAVLの取り組みと、自動車業界の企業に対する貢献についてを紹介していく。その中で、グローバルのAVLと日本の顧客をつなぐAVL Japanの役割をアピールする。「日本の顧客のニーズをグラーツにつなぐ役割をしっかりと果たしていきたい」(担当者)。

エイヴィエルジャパンテックセンター(JTC)
エイヴィエルジャパンテックセンター(JTC)

それも、日本に試験設備としてのJTCを設けるような投資を行い、日本の拠点から日本の顧客に直接サービスできる点を強調する。JTCでは特に、電動化対応も含めて提供する内容をアップグレードしていく考えで、AVL Japanが日本の顧客の近くにあり続けようとすることを示しているようだ。

今回のオンラインセッションでは、自動車メーカーやサプライヤーに加えて、自動車産業に新規参入するような新しいサプライヤーにもAVLとAVL Japanのソリューションを知ってもらいたいという。新規サプライヤーにとって、自動車メーカーなどと一から付き合い、製品を開発、提供していくのはハードルが高い。担当者は、「アプリケーションをベースにしたエンジニアリングのノウハウを持ち、必要なツールやソリューションを提供できるAVLを活用してもらうことで、魅力ある製品を短期間に提供できるようにしてもらいたい」と語る。AVL Japanのエンジニアリング力を有効に活用するための第一歩として、今回のセッションを活用してほしい。

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